7月7日日曜日、イギリスのシルバーストン・サーキットにてFIA F3選手権 第7戦 フィーチャーレースが行われた。
ポールポジションはウィリアムズ育成のルーク・ブラウニング(ハイテック)。2番手にマックス・エスターソン(イェンツァー)とイギリス人が続いた。3番手はサミ・メグエトゥニフ、4番手はレオナルド・フォルナローリとトライデントの2台が続く。昨日優勝のアーヴィッド・リンブラッド(プレマ)は10番手からのスタートとなった。
フィーチャーレースのスタート前の天候は雨。しかし雨足は弱く、ウェットタイヤスタートが多いもののスリックタイヤでのスタートを選んだドライバーもいた。しかしフォーメーションラップ中に雨足が弱まり、全体の1/3ほどのドライバーがピットインしスリックタイヤに交換。グリッド上には約20台ほどが整列した。
16時24分に22周のフィーチャーレースがスタート、ブラウニングを先頭に上位陣は順調なスタートをきった。9番グリッド、スプリントレースで3位となったマティアス・ザガゼータ(イェンツァー)はスタートに失敗し大きく順位を落とした。路面がやや濡れている難しいコンディションで好ペースを見せたのはカラム・ヴォイジン(ロダン)。ヴォイジンはスリックタイヤでスタートしたことが功を奏し8番手スタートから4番手まで順位を上げた。直後、シアン・シールズ(ハイテック)がスピン。2周目にセーフティカーが導入された。
3周目にレース再開。スリックタイヤ有利のコンディションとなり、ウェットタイヤ勢は乾いてきた路面に為す術なく順位を落としていく。ヴォイジンはリスタートでエスターソン、フォルナローリ、ブラウニングを追い抜きトップに浮上した。(ただしエスターソンをコース外から追い抜いたため、後に10秒のペナルティを課せられた。)スタート時にピットインしたリンブラッドも順位を上げ3番手まで浮上した。しかし4周目、ウェリントンストレートにてディーノ・ベガノヴィッチ(プレマ)とソフィア・フローシュ(VAR)が接触しクラッシュ。再びセーフティカーが導入されることとなった。
このセーフティカーランの中再び雨足が強まってきた。この雨に合わせて半数近いマシンがピットイン。上位陣はステイアウトしたものの後方に沈んだマシンはワンチャンスにかけてウェットタイヤに交換してきた。この時点で上位陣のタイヤはトップのヴォイジン、3番手リンブラッド、5番手スミスはスリック。2番手ブラウニング、4番手フォルナローリはウェットでそれぞれステイアウトしている。
9周目に2度目のリスタートが切られた。今度は雨足が強まりウェットタイヤ有利のコンディションとなった。これによりスタートからウェットでステイし続けたブラウニング、フォルナローリ、エスターソン、レオンらがウェットタイヤのヴォイジンをオーバーテイク。同じくウェットタイヤのリンブラッドも大きく順位を落とした。
9周目終盤、ストウコーナーにてジョシュア・デュフェック(AIXレーシング)がスピン。避けようとしたセバスチャン・モントーヤ(カンポス)、アレックス・ダン(MPモータースポーツジャパン)が接触し多重クラッシュが発生。これにより10周目、3度目のセーフティカーランとなった。
12周目にブラウニングを先頭に3度目のリスタート。リスタート時の最終コーナーでメグエトゥニフにロークが追突、それぞれダメージをおった。ストウコーナーでレオンがエスターソンをオーバーテイクし3番手に浮上。レオンは好ペースを維持し翌周にはフォルナローリもオーバーテイク、2番手に浮上した。
リスタート後は再び雨足が弱まりスリックタイヤ有利に。そこで再び上位に上がってきたのがスリックでステイし続けたカラム・ヴォイジン、アーヴィッド・リンブラッド、そしてガブリエレ・ミニだ。ヴォイジンはなんとトップのブラウニングより1周4秒速いペースで周回。リスタートから3周で再びトップに浮上したのだ。リンブラッド、ミニもそれを追ってそれぞれ2番手、3番手まで浮上した。スリックタイヤで逃げるトップ3のペースは圧倒的。リスタートから4周で4番手スミスまで14秒の大差を付けた。
セーフティカーが3度導入されセッションの時間が長くなったためレースは時間制に移行。18周目に残り0分となり、19周目にファイナルラップとなった。トップ3台は1秒以内に入る接近戦。ヴォイジンには10秒のペナルティがあるため、実質的にはリンブラッドとミニによるプレマ同士のトップ争いとなった。
19周目でチェッカーフラッグが振られレースが終了。アーヴィッド・リンブラッドが奇跡の連勝を達成、この週末を完全制覇した。2位に入ったのはガブリエレ・ミニ。トップでチェッカーを受けたカラム・ヴォイジンはペナルティで10秒追加されたものの、3位となり母国でF3初表彰台を達成した。
4位でゴールしたトミー・スミス(VAR)、5位のピオトル・ウィシンスキ(ロダン)はF3 2年目で嬉しい初入賞。またロダンモータースポーツF3でのW入賞は2021年のレッドブルリンク レース1(6位ジョニー・エドガー、9位ケイレン・フレデリック)以来約3年ぶり、表彰台は2022年のザントフォールト スプリントレース(3位ザック・オサリバン)以来約2年ぶりとなった。
スリック有利→ウェット有利→スリック有利の先の読めないレースとなったが結果的にはスリックスタートで最後までステイアウトするという戦略が正解となった。ヴォイジンはスタートで少雨の中スリックを装着、リンブラッドとミニはスタート時にピットインしタイヤを交換したことが功を奏した。
| 1 | アーヴィッド・リンブラッド | プレマ | レッドブル育成 |
| 2 | ガブリエレ・ミニ | プレマ | アルピーヌ育成 |
| 3 | カラム・ヴォイジン | ロダン | |
| 4 | トミー・スミス | VAR | |
| 5 | ピオトル・ウィシンスキ | ロダン | |
| 6 | オリバー・ゲーテ | カンポス | レッドブル育成 |
| 7 | レオナルド・フォルナローリ | トライデント | |
| 8 | ルーク・ブラウニング | ハイテック | ウィリアムズ育成 |
| 9 | ニキータ・ベドリン | AIXレーシング | |
| 10 | ノエル・レオン | VAR | |
| 11 | ローレンス・ファン・フーペン | ART | |
| 12 | サミ・メグエトゥニフ | トライデント | |
| 13 | クリスチャン・マンセル | ART | |
| 14 | ティム・トラムニッツ | MPモータースポーツ | レッドブル育成 |
| 15 | ニコーラ・ツォロフ | ART | アルピーヌ育成 |
| 16 | サンティアゴ・ラモス | トライデント | |
| 17 | カスペル・シュトゥカ | MPモータースポーツ | |
| 18 | マックス・エスターソン | イェンツァー | |
| 19 | ディーノ・ベガノヴィッチ | プレマ | フェラーリ育成 |
| 20 | ジェームス・ウォートン | ハイテック | |
| 21 | タサナポル・インタラプバサク | AIXレーシング | |
| 22 | マティアス・ザガゼータ | イェンツァー | |
| 23 | マリ・ボーヤ | カンポス | |
| 24 | ジョセフ・ローク | ロダン | |
| DNF | チャーリー・ヴルツ | イェンツァー | |
| DNF | ジョシュア・デュフェック | AIXレーシング | |
| DNF | セバスチャン・モントーヤ | カンポス | |
| DNF | アレックス・ダン | MPモータースポーツ | マクラーレン育成 |
| DNF | ソフィア・フローシュ | VAR | アルピーヌ育成 |
| DNF | シアン・シールズ | ハイテック |



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