GTワールドチャレンジアジア 観戦ガイド

GTWC・アジア

”FANATEC GT WORLD CHALLENGE ASIA”の日本ラウンドが間もなく開幕する。世界的に勢力を拡大しているGTワールドチャレンジシリーズだが、日本ではまだまだ馴染みが薄い部分がある。ここでは週末の流れやサーキット観戦についての楽しみ方等を紹介していきたい。

そもそもGTWCアジアって?

GTWCアジアはSROが主催するGTレースだ。SRO(Stéphane Ratel Organisation)は元レーシングドライバーのステファン・ラテル氏が運営、統括するGTシリーズの運営母体で、2024年現在最も世界的勢力を占めているGTシリーズだ。

主なシリーズとしては、スパ24h、バサースト12h等世界中を転戦するIGTC(インターコンチネンタルGTチャレンジ)やGTWCヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリア等がある。ジェントルマンドライバー向けの1時間のスプリントレースから世界中からプロフェッショナル・ドライバーが集まるスパ・フランコルシャンを舞台とした24時間レース等多岐に渡る。

アジア地域には2017年よりブランパンGTアジアとして進出、SROのブランドもあり多くのエントラントが参戦。コロナ禍で2年ほど中断されたが、22年にジャパンカップを主軸とするシリーズとして復活。23年からは中華圏チームも多く復帰し23年の富士ラウンドは最大台数の40台参戦した。

2024年は主軸である日本、中国系チームの他、マレーシア、オーストラリア等のチームが継続参戦。韓国とイタリアのチームも参戦するなど国際色豊かとなっている。

レースフォーマットについて

昨シーズンまでGTWCアジアは週末に2レースが行われてきた。今年からはジャパンカップが単独開催、独立し富士、鈴鹿、岡山ラウンドでは2つのシリーズが併催、週末4レースと観戦する側としてもとても忙しいレースシリーズとなっている。

鈴鹿戦のスケジュール、GTWCアジア公式Xより引用

週末の流れとしては木曜日から走行開始。金曜日までプラクティスを行い、土曜日の朝に各レースの予選を実施、土曜日曜にそれぞれ決勝レースとなっている。

GTWCアジアでは二人のドライバーがコンビを組む。(一部例外あり) 予選はそれぞれのレースのスタートドライバーがアタックを担当。獲得した順位がそのドライバーのスタート順位となる。

レース1のグリッドを決める予選1ではプロ・アマの場合はアマチュアドライバーが担当。予選2ではプロが担当する。プロが担当する予選2は特に見逃せない。

決勝は1時間のスプリントレースとなる。レース開始25分から35分の間にピットウィンドウがオープン、その際にタイヤ交換やドライバー交代、規定ピット時間の義務がある。

レース1はプロ・アマの場合はアマチュア(ブロンズ)ドライバーがスタート担当。レース2はプロドライバーがスタートを担当する。特に日曜日開催の本戦レース2はヨーロッパ屈指のプロドライバーがスタートを務める為大迫力のスタートが見られるだろう。

観戦券と値段について

観戦料金はサーキットによって異なるが最安2400円~5000円程度と非常に格安となっている。

SUGOラウンドは土日込3000円~ (中学生以下無料)

富士ラウンドは当日2400円 (中学生以下、地元の方、年パス等無料)

鈴鹿ラウンドは前売り2200円 (子供等は別価格)となっている。

※記事作成時点では岡山ラウンドは未発表

基本的にはこの価格でパドックフリー、グリッドウォークはラウンド次第ではあるがチケット代込又は1200円程度となっている。

富士スピードウェイ等のラウンドは駐車場代込みとなっているが、その点はサーキットによって異なるので事前に調べて頂きたい。スーパーGT等のメジャーレースに比べると公共交通機関の本数が少なくアクセスが困難な場合もある為、事前チェック必須となっている。

また、GTWCアジア公式サイトからSROの担当者とメールすることで年間パス、ラウンドパスを入手することも可能となっている。

WECのパドックパスのようなプラパスを手に入れることが出来るが、英語でのメールでコミュニケーションとなっていたり、通常より高価であったり、ドル$で送金する必要があったりと難易度が高くなっている。英語や海外送金に自信のある方は挑戦して頂きたい。

観戦ができる日程はサーキットによって異なる。金曜日からパドック解放の場合もあれば土日のみ観戦可能のラウンドもあるので注意して頂きたい。

おすすめの現地ポイント

5ZIGENの日産GT-R

ここではおすすめの現在観戦ポイントに触れていきたい。

基本的にGTWCアジアでは基本的なチケットで関係者エリア以外の多くの場所に入ることができる。勿論グランドスタンドや各コーナーでの観戦もおすすめだが、多くのラウンドでパドックフリーとなっている為是非パドックまで足を運んで頂きたい。

昨シーズンのジャパンカップ開幕戦で優勝したBINGOレーシングのトレーラー
オーストラリアのAMACモータースポーツのピット

画像のようなサーキット設備やピットガレージを間近で見ることができるのだ。雰囲気も日本のレースにはない独特なものがあり新鮮な気分で楽しむことができるはずだ。

レース中はピット上エリアでの観戦もありだろう。他のレースであれば高額な観戦エリアもGTWCアジアなら格安料金で楽しむことができる。

ピットウォークでのハブオート・レーシングとGTOレーシングのポルシェ

ピットウォークやグリッドウォークでは最新鋭のGT3、GT4マシンを間近で見ることが出来る。マシンカラーも各国それぞれ傾向があり個性的。車好きなら大満足となるだろう。

憧れのレーシングカーをここまで近くで見ることができるのはGTWCアジアだけだろう。

また、GTWCアジアは海外のGTスタードライバーが多く来日する。ドライバーにサインを求めてみるのもありだろう。狙い目は金曜日でドライバーがリラックスしている場合も多いのでサインを貰いやすいだろう。

鈴鹿レース2で優勝したクラフトバンブーレーシングのAMG

GTWCアジアの日本ラウンドは6月7~9日にスポーツランドSUGOにて開幕となる。

YouTubeとJスポーツで中継もあるが、是非現地にて楽しんで頂きたい。また、夏開催の為熱中症対策をしての観戦を推奨する。

毎年激戦が繰り広げるGTWCアジア、今シーズンも目が離せない。

日本ラウンド開催スケジュール

スポーツランドSUGO(仙台)
6月7~9日
富士スピードウェイ(静岡)6月21~23日
鈴鹿サーキット(三重)7月5~7日
岡山国際サーキット(岡山)8月23~25日

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