エクストリームEの後継シリーズとなる新しいオフロードシリーズ、「エクストリームH」の概要が発表。初年度は10レースを開催へ。

エクストリームHのマシン「Pioneer 25」 写真 : Matt Ben Stone
エクストリームEは、2025年から後継シリーズとして開幕する水素燃料電池自動車を使用した「エクストリームH」の概要と、使用されるマシン「Pioneer 25」を正式発表した。
6月27日、エクストリームHはロンドンのタワーブリッジ下に停留している「セイント・ヘレナ」にてローンチイベントを開催。シリーズの概要と新型マシン「Pioneer 25」をお披露目した。
エクストリームHはFIAとの合意後、初の水素燃料電池自動車による世界選手権になる予定であり、現在は電気自動車にて行われているエクストリームEの後継シリーズとなる予定だ。
エクストリームHのマシンを開発したのはエクストリームE用マシン「ODYSSEY 21」やフォーミュラE用シャシーの開発でお馴染みのスパーク・レーシング・テクノロジーであり、エクストリームH用に550馬力を発揮する燃料電池レーシングカー「Pioneer 25」を開発した。

同時に発表された、公式パートナーであるレッドブルのカラーを纏うPioneer 25 写真:Extreme H
シリーズはこの「Pioneer 25」のワンメイクで行われる予定だが、エクストリームE同様チームはフロントとリアのカウル、またヘッドライトを独自開発してロードカーのデザインにする事が認められている。
フォーミュラEの会長でエクストリームHの創設者兼CEOであるアレクサンドロ・アガグ氏は「世界初の水素レーシングカーとエクストリームHシリーズを紹介できることを非常に誇りに思います。今回の発表の目的は単に新しい車両を発表するだけではありません。持続可能なモータースポーツの未来を切り開くことなのです。」
「燃料電池は、二酸化炭素排出量を削減し、クリーンエネルギーソリューションを推進する素晴らしい機会を提供してくれます。エクストリームHを通じ、この取り組みをリードできることを誇りに思います。」
「エクストリームEからエクストリームHへの進化は、我々の選手権にとって記念すべき瞬間です。すべてのモータースポーツシリーズが独自の強みを持つことが重要であり、水素は非常に重要です。」
「私たちは間違いなく水素のパイオニアです。まだ誰も手を付けていない領域が数多く残る、水素によるモータースポーツの可能性を紹介できることを、非常にうれしく思っています。」と語った。
チーム関係者もこの流れを歓迎している。
アクシオナのカルロス・サインツは、「水素には公道とレース両方において将来性があります。エクストリームHはその重要な出発点となるでしょう。」と語った。 JBXEのオーナーであるあるジェンソン・バトンも「水素を動力源とするこのレベルのレースを見るのは素晴らしい事です。これにより、より少ない環境負荷でより多くのレースが出来るようになるでしょう。」と語っている。
Pioneer 25はOdyssey 21の改良版であり、今現在テストが続けられている。
エクストリームHの技術責任者であるマーク・グレイン氏は「我々はOdyssey 21から多くのことを学び、それをさらに発展させてきました。しかしシャシーは全く新しいものになっており、これは水素燃料電池専用に作られたレーシングカーです」
「Odyssey21に比べ、Pioneer 25は全体的なパフォーマンスも大きく向上しています。」と語った。
Pioneer 25は9月にサルデーニャで開催されるアイランドX-Prixでの集中テストに先立ち、7月13日〜14日にスコットランドで開催されるエクストリームE ハイドロX-Prixで一般公開される予定だ。
2025年4月から10レースが行われる事も合わせて発表された。エクストリームHの初戦は4月にサウジアラビアで開幕。その後イギリス、ドイツ、イタリアでヨーロッパラウンドが開催され、最終戦はアメリカで開催される予定だ。それぞれダブルヘッダーとなる。
詳細な日程は、参加チームやドライバーと共に今年後半に発表される。

Pioneer 25 写真 : Matt Ben Stone

過去に独自のカウルで参戦していたチップ・ガナッシのハマーEV 写真 : Extreme E



コメント