シーズン11のルーキーテストは多くのFIA-F2ドライバーが参加。その中でもプレマからF2に参戦するアルピーヌ育成のガブリエーレ・ミニは日産のテスト&リザーブをも務めており、ベルリンの地で3回目のフォーミュラEドライブをすることとなった。

F1 Academyでチャンピオンに輝き、現在GB3に参戦するアルピーヌ育成の女性ドライバー、アビー・プリングとともに日産のリザーブを務めレースにも帯同しているガブリエーレ・ミニ。
現行車 Gen3 evo初走行はシーズン11のジェッダE-Prixで開催された”Rookie Free Practice”で、わずか40分間のセッションだったのに対し、ベルリンでは合計6時間のセッションが設定された。
前日にオリバー・ローランドがチャンピオン戴冠を決めた23号車のステアリングを握った。
まずは、ルーキーテストの2日前の独占インタビューから振り返る。

Q.Buongiorno! 今回はジェッダ以来の走行になりますね。サーキットの特性が大きく異なりますが、シュミレータでの準備はできましたか?
そうだね、今年のマシンをドライブするのは2回目になる。知っての通りジェッダでは周回数は少なかったけど、それでもGen3 evoや新しいタイヤを理解することができたし、昨年ベルリンテストで走った時とアタックモードが大きく異なるから、そこを学ぶのに非常に役立ったセッションだったよ。
準備はしっかりできていると思うし、トラックでは僕たちの力を示すことができると思うよ。
Q.現在参戦しているF2とフォーミュラEとの違いはどのような点ですか?
もちろんチームや状況によるけど、プレマと日産の仕事の進め方は大きく異なる。でも、非常にプロフェッショナルに取り組んでいるところは共通しているし、とても満足しているよ。
マシンに関しては完全に別物といえるね。F2のダウンフォースとグリップは非常に大きい。今年のフォーミュラEのマシンはパワーはあるけど、ダウンフォースとグリップという面では(F2と比べて)それほどでもないんだ。
それが最も複雑な点だけど、もう順応しているよ。
日産のチームに帯同することで、レースだけでなくチームがどのように会話して、どのように仕事をするかを学べたのはとても興味深い体験になっているよ。
Q.フォーミュラEでのテストは今後のキャリアにとってどのような意味を持ちますか?
2020/21シーズンチャンピオンのニック・デ・フリースがF1のシートを獲得したことを踏まえると、F1へのステップとして検討するF1チームやドライバーもいるかと思います。
今の一番の目標はF2でしっかりと結果を残すことで、それがF1への道筋として最も価値のあるものだと思っている。だから実際のところ、それ以外の選択肢は考えていないんだ。
でも将来的にはフォーミュラEも選択肢になりえると思っているよ。

その後ミニはダブルヘッダーの2レースをチームとともに過ごすと、日曜日にはオリバー・ローランドが悲願のチャンピオンに輝き、日産チームは喜びそのままにテストへと向かった。
月曜日。
ルーキーテスト開始とともにいきなり最速タイムを残すと、7回のアタックモード使用を含む28周を走破し、終盤には57.643というタイムを記録。最初の3時間のセッションを1位で終えた。

短いインターバルをはさみ最後のセッションが開始されると、すべてのセクターで最速タイムをつけ1位に立つと、走行ごとにタイムを更新し続けていく。
天気も改善しコンディションのよい午後の時間帯にアタックモードを5回使用。その後300kWと350kWのふたつの電力パターンで最速のタイムを出した。
最終的に全セクターファステストを記録し2位に0.226秒という大差をつける。
チャンピオンマシン駆りり合計65周を走破し、3回目のテストを終えた。

テスト終了直後にインタビューへ向かうと、非常ににこやかなミニが出迎えてくれた。
Q.午前、午後ともに最速タイムと好調でしたし、どのラップでも常に速かったように見えました。今年のマシンにはもう慣れた様子ですね。

とてもいい一日だったと思うよ!シミュレーターで多くの作業をしてきたし、週末を通してチームとドライバーたちとともに準備を進めてきたから、すぐに(このタイムで)走ることができたんだ。チームも多くのセットアップを試してくれたし、そのおかげで最初から速かったんだ。
300kWでも350kWでも常に速さを示すことができたし、午前と午後どちらのセッションもトップタイムを記録できて本当に最高だね。
もちろんチームにとっても有益なデータが得られたと思うよ。
Q.チャンピオンマシンをドライブする感触はいかがですか?
最高に気持ちがいい!ずっとチームにいたから、いずれチャンピオンに輝くのは時間の問題だと分かっていたからね。昨日は大盛り上がりだったよ。
でも、今日のテストを控えていたから、短い時間で気持ちを切り替える必要があったんだ。
Q.ベルリン最速のあなたの走りをみんな楽しみにしています。来年FEのパドックで会える可能性は?
もちろん今の目標はF2で結果を残してF1ドライバーとなることだけど、万が一それが実現できない場合にはここはひとつの選択肢になるね。
場所はどこであれ、大きなチャンスにつながる結果を残していきたいと思ってるよ。
Q.最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
日本のファンはみんな情熱的で素晴らしいね。東京へ行った時も素晴らしい歓迎を受けたし。
そういった意味では、この日産というチームは大きなファミリーであり、情熱にあふれていると強く感じた。
いつか日本で皆さんに会えることを願っているし、ぜひサーキットに来て応援してもらえたらうれしいね。
Q.次回は東京か…鈴鹿で。
そうだね!楽しみにしてるよ!
シーズン12でのディフェンディングチャンピオンとなる日産を支えるアルピーヌF1候補生のガブリエーレ・ミニ。テスト前に話していたように、彼の力を速さで示すことのできたテストとなった。



コメント