シーズン12・プレシーズンテスト【模擬レースレポート】

レースレポート

フォーミュラEは、12月5日に開幕するシーズン12に先駆け、スペインのバレンシアで5日間にわたる公式プレシーズンテストを開催した。

テスト2日目のセッション3では、模擬レースとなる「Race Excise」が設定された。
これは、全20台がグリッドに整列し、スタンディングスタートを行い27周でレースを行うもので、フォーミュラEの象徴ともいえる”パックレース”におけるバトルの習熟を目的としている。

午後に始まった模擬レースのポールポジションはポルシェのニコ・ミュラー。
以降ミッチ・エバンス、ニック・デ・フリース、アントニオ・フィリックス・ダ・コスタ、マキシミリアン・ギュンターのトップ5でスタート。

グリッドに整列後、ライトが消灯するとグリッド列2台ごとにスタートする形に。
全車がグリッドを離れるとセーフティカーが導入された。順位はそのままに隊列を整え、4周目からレースがリスタートした。

翌周にはエバンスがミュラーをターン1でオーバーテイクしレースリーダーに。
後ろに続くデ・フリース、ダ・コスタとトップ争いを演じる。

一方で日産の2台は急激にペースを落とし隊列から離れる。
SC終了後には1:45~1:52と、隊列から15秒以上遅く走り間隔をあけると、昨シーズンチャンピオンのオリバー・ローランドを先頭にノーマン・ナトーが続き単独走行を開始。その後は1:27台の好ペースで走り続けた。

7周目、クプラ・キロに新加入したルーキー、ペペ・マルティが最終シケインでウォールに接触しフロントウィングを損傷。ピットに戻りノーズを交換し1周遅れでトラックへ復帰した。

14周目にローラ・ヤマハのゼイン・マロニーがピットで30秒間停止し充電する「ピットブースト」を行ったのを皮切りに、レースリードを争うミュラー、エバンスが翌周にピットイン。
セバスチャン・ブエミ、テイラー・バーナード、ジャン=エリック・ベルニュ、ルーキーのフェリペ・ドルゴビッチもピットブーストを行う。

すると16周目に赤旗が振られ模擬レースはストップ。
ピットブーストに入っていないダ・コスタ、デ・フリース、パスカル・ウェーレインの順にピットに戻っていく。

その後20分ほどでグリーンフラッグが振られ、セーフティカーに続いて全車コースイン。
18周目にレースは再開。数台がピットブーストに入り、エドアルド・モルタラがレースリーダーとなる。

21周目に入ると、相変わらず単独走行を続けていた日産の2台がピットへ。そのままガレージに入り模擬レースを離脱した。
同時にジャガーのダ・コスタもガレージに戻りレースを離脱している。

22周目にはふたたびセーフティカーが導入。

しかし、翌23周目にはモルタラを先頭にレースが再開された。
この周でDSペンスキーのギュンターとバーナードがピットに戻ると、日産同様にガレージに入り模擬レース離脱となった。

ここで周回数が2周追加。全29周のレースに延長された。

周回を重ねるにつれ各車ギャップを開け始める中、4番手を走るエンビジョンのブエミを先頭にデ・フリース、ジェイク・デニスがアタックモードを使いながらポジション争いを繰り広げる。

最終ラップではレースリーダーのモルタラが1:22.627のファステストラップを記録しトップチェッカーを受けた。
なお、レース再開時の手順の都合か、モルタラはタイミングボード上12位でチェッカーを受けたことになっている。

レース終了時のオーダーは、モルタラ、ミュラー、デ・フリースのトップ3。
続いてデニス、ベルニュ、エバンス、ジョエル・エリクソン、ブエミ、ウェーレイン、ドルゴビッチ、マロニー。
以上のドライバーが”パックレース”に参加していた。
その後ろにダン・ティクタム、ニック・キャシディ、ルーカス・ディグラッシ、2周遅れとなりティクタムとランデブーを続けていたマルティがチェッカーを受けている。
途中で模擬レースを離脱したのは5名で、DSペンスキーのバーナードとギュンター、日産のローランドとナトー、ジャガーのダ・コスタだった。

また、日産のトマソ・ヴォルペ代表は模擬レースでの”単独走行”の狙いについて、
「複数のセットアップを試すためにレースに参加しなかった。」としている。

この常に速さを見せてきたマヒンドラは、モルタラがレースでもファステストを出しながらトップチェッカーを受け、チームメイトのデ・フリースも3位という好調ぶりで29周の模擬レースは終了。
セッション3はこのあと30分後にはグリーンフラッグが振られ、通常のテストとして再開している。


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