12月5日、ブラジルのサンパウロでフォーミュラE・シーズン12が開幕。
このレースで表彰台を手にした3人のドライバーがプレスカンファレンスに参加した。
ポールスタートから優勝したジェイク・デニス(アンドレッティ)、二位のオリバー・ローランド(日産)、三位のニック・キャシディ(シトロエン)が大波乱のレースを振り返る。
ジェイク、最高の気分でしょう!2024年1月のディルイーヤE-Prix以来の優勝ですね。

ありがとうございます。
昨シーズンは優勝がないという受け入れがたいシーズンでした。ジャカルタでは勝てるチャンスもありましたが、いくつかの問題があり…。
でも、今回巻き返して、開幕戦でシーズン初勝利を挙げることができました。これまで、ニック(キャシディ)の後塵を拝すことが多すぎた気がします。そんななか、ようやく優勝できて嬉しいです。
このレースは非常に難しく、1回目のアタックモードを適切なタイミングで作動させることが重要でしたが、確実に実行できました。
2回目のアタックモードも有利なタイミングで使用でき、レッドフラッグが振られるまでは楽に優勝できると思うような良いペースでしたね。
最後までペースがよいままだったので、フルポイントを獲得することができました。
アタックモードのルールが少し変わり、レース終了までに全てのアタックモードを使用する必要がなくなりました。終盤のアドバンテージにつながったこの戦略はいかかでしたか?
※シーズン11のマイアミE-Prixで多数の車両がすべてのアタックモードを使用できず失格になったことから、シーズン12を前にレギュレーションが変更された。
当初の戦略はもともと、残り3周時点まで最後の1回のアタックモードを使わずに走る計画で、周りのドライバーと同様に終盤に向けて温存していました。
終盤にセーフティカーが出た際、モルタラの車を撤去するのに時間がかかっていたこともあり、チェッカーまでにアタックモードを半分しか使えないのではないか、と少し心配しましたね。
ですが、最終的にはペースがあり、優勝につながりました。とはいえ、今朝は調子が上がらず、車のフィーリングも本当に悪かったので、そこから巻き返せたことが非常に嬉しいです。
トラック上でのフィーリングがかなり良かったことは、非常に満足ですし、安心しています。
ポールポジションからスタートするときは、クリーンなレースを望むと思いますが、このレースでは多くの混乱がありました。セーフティカーや赤旗といった、自身とは無関係の要因で非常に不利になる可能性もありましたが、どのように集中力を保っていたのでしょう?

今回のレースはカオスになることを想定して臨みました。ロンドンやジャカルタ、東京のような場所では、トラックポジションが重要になり、リードに立つドライバーがコントロールできるレースもありますが、サンパウロでは生き残るため、接触を避けることに専念します。
セーフティカーには驚きませんでしたが、赤旗は別ですね。
ペペ(マルティ)が無事で良かったです。当時、ペペのクラッシュがあったことは知なかったので、ミッチ(エバンス)のマシン回収でSCが導入されたのだと思っていました。
映像を見ましたが…ペペが歩いて脱出できてよかったです。
※ミッチ・エバンスがマシンを止めたことでフルコースイエロー(FCY)が導入。その際減速が間に合わなかったペペ・マルティが、前を走るダ・コスタに接触。マシンが宙を舞う大クラッシュとなった。
今シーズン、優勝でスタートしましたが、以前開幕戦を制したシーズンでは、チャンピオンシップを獲得しています。これは良い兆候といえるでしょうか?

勝利は常に良い兆候です。フォーミュラEでの勝利は非常に難しく、稀なものなので、勝てる時に勝っておく必要があります。それが開幕戦であろうと最終戦であろうと。
最終戦のロンドンまではまだ遠い道のりですし、(デニスがチャンピオンとなった)シーズン9で見せた一貫性のレベルに匹敵するため、やるべきことがたくさんあります。
私は本当に良いチームにいますし、懸命に働き、立て直しを図っています。そして、シーズンの最初の数か月を乗り越えて、タイトル争いに留まることができれば、さらに良い結果があると思いますね。
今からクリスマスにかけての短い休暇、そして第2戦に向けて自信を持っています。
日産フォーミュラEチーム、オリバー・ローランド。3グリッド降格ペナルティがあり13番手からのスタートながらも2位表彰台というのは満足のいく仕事だったのでは?

ええ、予想外の結果です。
予選はなんとも言えない結果でしたが、レースでは序盤に効率良くマネージメントし、すぐにトップ争いに加わることができました。
一時は優勝も望める位置にいると思いましたが、2周後には8位まで後退していました。激しいシーソーゲームのようで、外から見ている分にはかなり面白かったでしょうね。
その後はなんとか持ちこたえました。ほかのドライバーが2回目のアタックモードを使用したときは不利な形になってしまいましたが、最終盤のフルコースイエローとセーフティカーで、運が味方してくれましたね。
戦いのなかで良いポイントを獲得できました。
チームメイトとの接触は、チームもドライバーも望まないものですよね。接触はどうでしたか?
※ローランドはチームメイトであるノーマン・ナトーのリアタイアに接触。リタイアに追いこんだ。

まだ見ていません。一度も見ていません。
目の前にいたと思いましたが…分かりました。
優勝の可能性を感じたとおっしゃいましたが、勝利が遠のいた原因は何だったのでしょう?
正直なところ、トップ5か6を目標にしていました。しかし、もしフルコースイエローが30秒か、40秒早く出ていれば、結果は違っていたかもしれません。
実際、私たちに値する順位はトップ5だったと思いますね。2位になれたのは少し幸運でした。ですから、優勝についてはあまり考えていませんでした。
ただ、最初にアタックモードを使ったとき、私は2秒から3秒リードしていて、いいペースでエネルギーも良い、と思っていました。しかし、アタックモードが終わると…ほかのドライバーが予想よりもはるかに速く追いついてきてしまいましたね。
それは厳しいレースでしたね。チームとして、パワートレインとして、他のチームに対してのアドバンテージを見た今、この開幕戦の結果にどれくらい満足していますか?
今シーズンは非常に僅差になると予想します。まだ取り組んでいる分野があり、サンパウロの週末に向けて準備してきたことが、期待したほど機能しませんでした。
特に300kW走行でのパフォーマンスでは、学ぶことがあります。日産は上位争いに加わると思いますが、完璧であること、そして今日のようにポイントを獲得することが重要になりますね。
ニック・キャシディ。シトロエン・レーシングが初めて参戦したレースで、初の表彰台獲得というとても大きな結果ですね。

ええ。まず、シトロエンがフォーミュラEに参入することは大きなニュースですし、参戦初レースで表彰台に立てたことは、チームにとっても素晴らしいことです。
ニックは個人としては4戦連続の表彰台です。昨シーズンの終盤に3戦連続で優勝し、(ジャガーから)チームを移籍するという大きな変化がありました。
昨シーズンの絶好調を維持できる自信はありましたか?
実は、いわれるまで気づきませんでした!
私はこのマシンと、ここに向けた準備を整えるため、オフシーズンは作業に集中していました。
フリー走行の後には、私たちチームは非常に強い一日を過ごすだろうと感じましたね。
一方でバレンシアテストの後、非常に良さそうなフィーリングだったものの、予選は散々な結果でした。かなり落ち込みましたが、レースで巻き返すことができて良かったです。
残念ながらチームメイトのジャン=エリック・ベルニュ(JEV)は完走できませんでしたが、シトロエンにとっては非常にポジティブな結果です。チーム全員、さらに意気込んで次のレースに向かえますね。

はい。バレンシアテストの終盤や、朝のフリー走行で見られたような調子さを維持し、いくつかの細かい点まで調整できれば、かなり強くなれると思います。レースでは、ジェイクやオリーほどの効率マネージメントのよさはありません。しかし、戦略をうまく立てて、予選で良い結果を出せれば、今日のように戦うことができますね。
予選はあなたにとってもオリー(ローランド)にとっても望ましいものではありませんでしたね。
レースの混乱が表彰台獲得につながったのでしょうか?
350kW走行でのオーバーテイクが可能だったことは、巻き返しに確実に役立ちました。
私が2位に上がった時点では、それほどの混乱はありませんでしたし、一時はジェイクと私の一騎打ちになり、最後のアタックモードの使用タイミング次第で、私たち二人のどちらかが勝つと思っていましたね。レースに波乱が生じたのはその時です。セーフティカーが出る前から、すでに2位という絶好の位置を走っていたんです。つまり、チームといい仕事をした結果であり、運任せの結果ではなかったと確信しています。
この表彰台を非常に誇りに思っています。



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