9月21日土曜日、F4 CEZ(セントラル・ヨーロッパ・ゾーン)選手権 最終戦 レース1がザルツブルクリンクで行われた。

ここまで5戦15レースを終えポイントランキングトップに立っているのがオスカー・ヴルツ(イェンツァー)。F1やルマン24時間レースで活躍したアレクサンダー・ヴルツの次男だ。ヴルツを49点差で追う2位がキルギスタン出身のレーシングドライバー、キリル・クツコフ(マフィ・レーシング)。優勝で25点が獲得できるため、チャンピオン獲得の可能性を残すためには優勝がマストだ。ヴルツはこのレース1で優勝すればクツコフの順位と関係なくチャンピオンが確定する。
ポールポジションを獲得したのはクツコフ。ライバルのヴルツがその後ろ2番手を確保した。
F4 CEZはフォーメーションラップ含め25分の時間制。日本時間0時48分に残り約22分でレースはスタート。ターン1でいきなりクツコフがややオーバーランしたもののトップを守った。しかしバックストレートでヴルツがクツコフのスリップストリームに入り、ターン11でアウトから豪快にオーバーテイク。自力でチャンピオンを確定できるトップに浮上した。
しかしクツコフも諦めず応戦。ヴルツに何度も並びかける。残り15分、クツコフがヴルツからトップを奪い返した。
クツコフにオーバーテイクを許したヴルツだが、後方からはチームメイトのマックス・カーハンも接近。トップ3が1秒以内に収まる接近戦となった。
残り11分、ヴルツが再びクツコフに接近。バックストレートでサイドバイサイドに持ち込む。しかしターン11でクツコフがイン側となりトップを守った。翌周も同様バックストレートで並びかけるが、同様にクツコフがイン側を守りオーバーテイクを許さない。
残り5分、トップ争いがさらに激化。ヴルツはターン1、バックストレートでクツコフに並びかける。残り約3分50秒、バックストレートエンドのブレーキングでヴルツがクツコフを逆転。しかしタイヤをロックアップしてしまいすぐに抜き返される。
17周目、残り時間0分となり最終周となった。バックストレート、ターン11では再度アウト側から並びかけられるもクツコフが抑えた。
優勝はキリル・クツコフ。ヴルツとの点差を7点縮め42点とし、2レースを残してのチャンピオン決定を阻止した。2位はオスカー・ヴルツ。3位にはマックス・カーハンが入った。
暫定結果
| 1 | キリル・クツコフ | マフィ・レーシング |
| 2 | オスカー・ヴルツ | イェンツァー |
| 3 | マックス・カーハン | イェンツァー |
| 4 | シモン・シュランツ | レナウアー・モータースポーツ |
| 5 | ナサナエル・ベレビー | マフィ・レーシング |
| 6 | ミカリナ・サバイ | ASモータースポーツ |
| 7 | フランティセク・ネメック | BVMレーシング |
レース1でのタイトル決定阻止はできたものの、クツコフに対し俄然ヴルツ大幅有利の状態。クツコフは現時点で42点ある差をレース2終了時点で25点差以内まで縮める必要がある。このためにはレース2でクツコフ1位ヴルツ6位以下、またはクツコフ2位ヴルツ7位以下となる必要がある。逆にヴルツは5位以上に入ればチャンピオンを自力で確定する事ができる。
レース2は日曜日18時、レース3は22時25分に開始予定。



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