GTWC アジアの日本ラウンド最終戦となる岡山ラウンドが目前に控えている。
毎年エントリー増加中の同シリーズだが、他のレースに比べると情報も少なく馴染みのないドライバーも多いので改めて振り返っていきたい。
今回は岡山ラウンドのGT3 プロ・アマクラスに参戦する車両を戦績も振り返りつつ紹介する。

Absolute Racing #1 Porsche 911 GT3 992
アンソニー・リュー・シェイ (中国,ブロンス) / アレッシオ・ピカリエロ (ベルギー,ゴールド)
前年王者のアンソニー・リューは今季からアブソリュート・レーシングに移籍。アンソニー・リューカラーともいえる赤と黄色のマシンをアレッシオ・ピカリエロと共にドライブしている。
今シーズンは富士のレース2で優勝。鈴鹿のレース2で2位に入るなど強さを見せている。岡山ラウンドではレース1で10秒のハンデストップが課されるため、レース2が本命となるだろう。

Origine Motorsport #4 Porsche 911 GT3 992
ルー・ウェイ (中国,ブロンズ) / バスティアン・ブース (デンマーク,ゴールド)
近年メキメキと頭角を現しているR&B改めオリジン・モータースポーツ。ルー・ウェイの4号車はセパンとブリーラムで優勝を飾ったほか、鈴鹿でW表彰台上るなどランキング首位につけている。
岡山ラウンドでは助っ人に昨年のポルシェスーパーカップチャンピオンのバスティアン・ブースがドライブ。序盤2戦でファントム・グローバルをドライブしていただけに、少々驚きの参戦だ。

Vincenzo Sospiri Racing #6 Lamborghini Huracan GT3 EVO2
#6 ハオ・ビアン (中国,ブロンズ) / エドアルド・リベラティ (イタリア/ゴールド)
今シーズン、ランボルギーニ3台を走らせるのはイタリアの名門VSRだ。岡山ではプロ・アマクラスには1台が参戦。今シーズンからゴールドライセンスとなったリベラティが乗る6号車は2度のクラス優勝を挙げている。

Phantom Global Racing #13&#93 Porsche 911 GT3 992
#13 シェ・アン (中国,ブロンズ) ドリアン・ボコラチー (フランス,ゴールド)
#93 ブティコーン・インタラプワサク (タイ,ブロンズ) / ジョエル・エリクソン (スウェーデン,プラチナ)
中国のファントム・グローバルは大幅に体制を強化し参戦。今季はバサースト12hやスパ24hに参戦するなどその名の通りグローバルな活躍を見せている。
13号車を今回ドライブするシェ・アンはファントム・グローバルのオーナードライバーだ。昨年はミッケル・マックと共にアウディをドライブした。
ドリアン・ボコラチーはポルシェ・カレラカップ・フランスのチャンピオン。元々F2やGP3等フォーミュラで活躍していたドライバーで近年はGTレースで活躍中だ。
93号車をドライブするブティコーン・インタラプワサクはルマンにも参戦経験のあるアジア屈指の実力派ジェントルマンだ。息子のタサナポルはFIA F3に参戦中。ハンガリーでのレースで表彰台を獲得している。チームメイトはジョエル・エリクソンが務める。

Climax Racing #22 Mercedes-AMG GT3 Evo
ワン・ジョン ウェイ (中国,ブロンズ) / ラルフ・アーロン (エストニア,ゴールド)
クライマックス・レーシングの3台中プロアマエントリーは22号車のみとなっている。
鈴鹿に引き続きエストニアのラルフ・アーロンがプロ枠を務める。22号車のクラス最高位は4位。表彰台が欲しい所だ。

Craft-Bamboo Racing #30&#88 Mercedes-AMG GT3 Evo
#30 カオ・チー (中国,ブロンズ※) / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ (ブラジル,プラチナ)
#88 ジェフリー・リー (チャイニーズタイペイ,ブロンズ) / ファビアン・シラー (ドイツ,ゴールド)
前年アンソニー・リューがチャンピオンを獲得したクラフトバンブー・レーシングは今季もAMG 2台体制で参戦。
岡山ラウンドで30号車をドライブするのはフォーミュラ・ニッポンやスーパーGT GT300クラスでチャンピオンを獲得したお馴染みJPオリベイラだ。オリベイラが日本国外のチームをドライブするのは昨年のWECでのヴァンウォール以来となる。
昨年シルバーカップでファントム・プロのアウディをドライブしたチーがブロンズ扱いでの参戦となる。
88号車は常連のジェフリー・リーとファビアン・シラーがドライブする。
スーパー耐久のオートポリスラウンドでは優勝を飾っているクラフトバンブーだが、アジアではエンゲル、ゴッツ、シラー、モラドらAMGの強力なファクトリードライバーを起用しているにもかかわらず最高位は30号車の2度の2位。そろそろ今シーズン初優勝が欲しい所だ。

Audi Sport Asia Team Absolute #40 Audi R8 LMS EVO Ⅱ GT3
ハン・ルオハン (中国,ブロンズ) / マルクス・ヴィンケルホック (ドイツ,プラチナ)
今シーズン5台を年間エントリーさせるアブソリュート・レーシングの40号車はルオハンとヴィンケルホックがコンビを組む。
スポット参戦したF1でラップリーダーとなったり、ニュル24hやスパ24h等で多くの勝利を収めたベテランのヴィンケルホックとルオハンのコンビはタイのレース1では優勝を飾った他、2度の3位を獲得している。

LM Corsa #60 Ferrari 296 GT3
中西慧 (日本,ブロンズ) / 脇阪薫一 (日本,シルバー※)
LMコルサは日本ラウンドから中西慧が復帰。脇阪薫一とのコンビで参戦を続けている。
今シーズンから新型のフェラーリ296を使用。序盤2ラウンドは小河諒を起用しシルバーカップに参戦していた。鈴鹿ラウンドでは予選中にクラッシュしレースを欠場。マシンの修復具合が気になるところだ。

D’station Racing #777 Aston Martin Vantage AMR GT3 Evo
星野敏 (日本,ブロンズ) 藤井誠暢 (日本,ゴールド)
昨年までWECにも参戦していた星野敏、藤井誠暢のペアはアジアでも健在。雨の富士で藤井がクラッシュしマシンを大きく損傷。ジャパンカップの47号車を777号車に変更し鈴鹿を戦った。
今季の最高位は開幕戦のクラス4位。日本ラウンド最終戦岡山で何とか表彰台を掴み取りたい。

Triple Eight JMR #888 Mercedes-AMG GT3 Evo
プリンス・アブ・バーカー・イブラヒム (マレーシア,ブロンズ※) / ルカ・ストルツ (ドイツ,プラチナ)
豪スーパーカーズの名門、トリプルエイトとタッグを組んで参戦するのはジョホール・レーシングだ。
マレーシアのジョホールバルの“殿下”であるアブ・バーカー・イブラヒム殿下は今年も参戦。今季は兄のジェフリー・イブラヒム殿下はスパ24h等のIGTCに参戦するためアジアはお休みとなる。
シーズン序盤は苦戦。PPを獲得したレースでタイヤが外れフォーメーションラップにリタイアするなどチームも重たい雰囲気が流れていたそうだが鈴鹿で総合3位、クラス2位を獲得。チームに明るさが戻る中上昇気流に乗りたい所。
岡山ラウンドではDTM参戦の為鈴鹿を欠場していたルカ・ストルツが復帰。今季初優勝に期待がかかる。
注目チームも多いGTWCアジア。多種多様なGTカーの走る岡山ラウンドも格安で観戦可能。お近くの方は是非サーキットに足を運んで頂きたい。



コメント