オリジン・モータースポーツが見事なチャンピオンを獲得し閉幕したGTWCアジア。早くもオフシーズンに入ってしまったが、この期間にチームやドライバーへの知識を増やしておこうという趣旨で不定期連載するのがこのシリーズだ。
第三回の今回は今シーズンのチャンピオン、レオ・イェ ホンリーについて紹介する。
ドライバープロフィール

レオ・イェ ホンリー(叶弘历)は中国上海出身のレーシングドライバー。
若く見えるが1992年生まれの現在32歳。血液型はO型で現時点ではシルバーライセンスに分類されている。
GEN.T によって最も優れた若手エリート100 人の内の1 人に選ばれた事があり、地元中国のバラエティー番組に出演していたこともあるようだ。
2024年10月時点での主要なレース経歴は以下のようになっている。
| シーズン | カテゴリー | クラス | チーム | マシン | チームメイト | 参戦レース数 | ランキング |
| 2013 | アジア・フォーミュラ・ルノーシリーズ | アジアンクラス | KRC | フォーミュラ・ルノー 2.0 | 10レース | アジアクラスチャンピオン | |
| 2016 | ユーロ・フォーミュラ・オープン | BVMレーシング | ダラーラF312 | 8レース (年間16戦) | 16位 | ||
| 2017 | 全日本F3 | Team KRC with B-Max | ダラーラ F315 | 18レース (2戦欠場) | 7位 | ||
| 2018 | ブランパンGTアジア | GT3 シルバー | ハブオート・コルサ | フェラーリ 488 GT3 | ニック・フォスター | 6レース (全12戦) | 10位 |
| 2018 | 中国ツーリングカー選手権 | プロ | 東風 ユエダ 起亜 レーシング チーム | 起亜 K3 2.0T | 12戦 | チャンピオン | |
| 2019 | ブランパンGTアジア | GT3 シルバー | アブソリュート・レーシング | ポルシェ 911 GT3 R | ボー・ユアン | 8レース (全12戦) | クラス9位 |
| 2020 | マカオGTカップ | トロ・レーシング | メルセデス AMG GT3 Evo | 優勝 | |||
| 2022 | ポルシェ・カレラカップ・アジア | プロ | R&B レーシング | ポルシェ 911 カップカー | 8レース | チャンピオン | |
| 2023 | GTWCアジア | GT3 シルバー | R&B レーシング | ポルシェ 911 GT3 R | ボー・ユアン | 6レース | クラス2位 |
| 2023 | マカオ GT ワールドカップ | R&B レーシング | ポルシェ 911 GT3 R | 総合10位 | |||
| 2024 | GTWCアジア | GT3 シルバー・アマ | オリジン・モータースポーツ | ボー・ユアン | 12レース | 総合チャンピオン |
キャリアを振り返る
2013年はアジア:フォーミュラ・ルノーシリーズというレースに参戦。アジアンクラスでチャンピオンを獲得した。
2016年はユーロ・フォーミュラ・オープンに参戦。16戦中8戦に出走。8位を5回獲得しランキング16位となった。同年のライバルにはフェルディナンド・ハプスブルク、コルトン・ハータ、ジャック・エイトケン、タチアナ・カルデロンらが参戦していた。
2017年には全日本F3に参戦。アレックス・パロウ、宮田莉朋、坪井翔、高星明誠ら強力なライバルが名を連ねる中富士のレース1で3位表彰台を獲得。これは中国人初の表彰台の快挙であり、ランキングは7位となった。
2018年からGTレースに転向。ブランパンGTアジアでハブオートのフェラーリをドライブしシルバー・カップに参戦。同年の鈴鹿10時間でポールを獲得したフォスターと共に序盤3ラウンドに参戦し3度クラス表彰台を獲得した。

2015年から20年まで中国ツーリングカー選手権に参戦。2018年は起亜の車両をドライブし見事シリーズチャンピオンに輝いた。
2020年のコロナ禍で行われたマカオGTカップでトロ・レーシングのAMGから参戦し見事優勝を果たしている。

2021年と22年にはポルシェカレラカップアジアに参戦。2022年にR&Bレーシングと共にチャンピオンを獲得した。

2023年はGTWCアジアの他、マカオGTワールドカップに共にR&Bレーシングから参戦。10番手でチェッカーを受け、アジア人トップとなった他、カイローリ、エストレ、グーノンら名だたるファクトリードライバーを抑えての活動だった。

記憶に新しい2024年のGTWCアジアではオリジン・モータースポーツからボー・ユアンと共にシルバー・アマクラスに参戦。オリジン・モータースポーツは昨年までR&Bとして活動していたチームだ。
シルバー・アマクラスながら2度の総合優勝を飾りクラスに留まらず総合でもチャンピオンを獲得。ポルシェやAMGのファクトリードライバーと互角に戦い、ボー・ユアンと共に圧倒的な強さを見せた。
終わりに

ファクトリードライバーと同等以上の速さを見せ大活躍中のレオ・イェ ホンリーだが、来季はゴールドライセンスに格上げされることが予想される。チームメイトのボー・ユアンもシルバーライセンスに戻るだろう。
これにより来季のGTWCアジアでのコンビ解散の可能性は高く、今週末の上海8時間がこのコンビを見れる最後のレースになる可能性も高い。同レースに是非注目して頂きたい。
レオは今年もマカオGTワールドカップにも出走する事が予想される。
アジアのスタードライバーとなったレオ・イェ ホンリーの今後の活躍に注目だ。



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