7月3日(現地時間7月2日)、アロー・マクラーレンは来シーズンの7号車のドライバーとしてクリスチャン・ルンガーと契約したことを発表した。またそれに伴い、現在7号車のドライバーを務めるアレキサンダー・ロッシが離脱することも発表された。
クリスチャン・ルンガーはデンマーク出身、22歳のレーシングドライバー。2017年から2021年までルノーF1チームの育成ドライバーとして活動し周冠宇らとともにF3やF2を戦った。2022年からは活動拠点をアメリカに移し、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーに参戦。2年目となる2023年のトロントでインディカー初優勝。3年目となる現在までに1勝3表彰台の活躍を見せている。
クリスチャン・ルンガーの主な戦績
| 2017 | スペインF4 | 1位 | MPモータースポーツ |
| SMP(ロシア)F4 | 1位 | MPモータースポーツ | |
| 2018 | フォーミュラ・ルノー ユーロカップ | 2位 | MPモータースポーツ |
| 2019 | FIA F3 | 6位 | ARTグランプリ |
| マカオGP | 4位 | ARTグランプリ | |
| 2020 | FIA F2 | 7位 | ARTグランプリ |
| 2021 | FIA F2 | 12位 | ARTグランプリ |
| 2022 | インディカー | 14位 | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング |
| 2023 | インディカー | 8位 | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング |
| 2024 | インディカー | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング |
離脱が決定したアレキサンダー・ロッシは32歳、カリフォルニア州出身のドライバー。フォーミュラ・ルノー3.5、GP2(現在のF2)などに参戦した後、2015年にF1デビュー。マノーから5戦出走した。翌年2016年にインディカーに転向。アンドレッティの98号車をドライブしルーキーイヤーでインディ500を制覇する活躍を見せた。また2018年にはシーズン2位、2019年にはシーズン3位となりインディカーのトップドライバーに成長した。しかしその後は苦戦。2020年、2021年には勝利を挙げることが出来ず、2022年シーズンをもってアンドレッティを離脱。2023年からアロー・マクラーレンに移籍して活動している。
アレキサンダー・ロッシのインディカーの戦績
| チーム | シーズン | ポイント | インディ500 | 勝利数 | 表彰台 | |
| 2016 | アンドレッティ | 11位 | 430pt | 1位 | 1勝 | 1回 |
| 2017 | アンドレッティ | 7位 | 494pt | 7位 | 1勝 | 3回 |
| 2018 | アンドレッティ | 2位 | 621pt | 4位 | 3勝 | 8回 |
| 2019 | アンドレッティ | 3位 | 608pt | 2位 | 2勝 | 7回 |
| 2020 | アンドレッティ | 9位 | 317pt | 27位 | 5回 | |
| 2021 | アンドレッティ | 10位 | 332pt | 29位 | 1回 | |
| 2022 | アンドレッティ | 9位 | 381pt | 5位 | 1勝 | 3回 |
| 2023 | マクラーレン | 9位 | 375pt | 5位 | 1回 | |
| 2024 | マクラーレン |
アロー・マクラーレンは先日ノーラン・シーゲルとの複数年契約を発表。先週のラグナセカ戦から6号車をドライブしている。5号車のパト・オワードは既に複数年契約を締結しているため、今回の発表で2025年の3台の体制が確定した。現時点でオワードは25歳、シーゲルは19歳、ルンガーは22歳であり、インディカーで最も平均年齢の低いチームになるとみられる。また、3台のドライバーが確定したことにより、これまで有力なドライバー候補とされてきたカラム・アイロット、テオ・プルシェールがアロー・マクラーレンのマシンをドライブできないことも確定的となった。
来シーズンのアロー・マクラーレンの体制
| ドライバー | 国籍 | 年齢 | インディカーデビュー | 優勝 | 表彰台 | |
| 5 | パト・オワード | メキシコ | 25歳 | 2018年 Rd.17 | 5勝 | 22回 |
| 6 | ノーラン・シーゲル | アメリカ | 19歳 | 2024年 | ||
| 7 | クリスチャン・ルンガー | デンマーク | 22歳 | 2021年 Rd.12 | 1勝 | 3回 |
ルンガーが離脱することとなったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの来季の体制はまだ不明。ただし、15号車(グラハム・レイホール)、30号車(ピエトロ・フィッティパルディ)の体制が継続されると仮定した場合、45号車の最有力候補はユーリ・ヴィップスだろう。ヴィップスは2023年の終盤2戦にレイホールから参戦。今シーズンのシートを掴み取ることはできなかったが、今シーズンの終盤戦に75号車(インディ500で佐藤琢磨が使用した車)を使用し参戦するという噂もある。
ルンガーのマクラーレン加入でさらに白熱するインディカーのシート争い。来シーズン、レイホールのマシンをドライブするのは誰なのか。ロッシ、アイロット、プルシェールはどこへ行くのか。今後も目を離せそうにない。



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