近年大きな盛り上がりを見せるGTWC アジア。
ジェントルマンドライバーがメインのレースだが、ヨーロッパのスタードライバーやアジアのトップドライバーが多く来日。
とはいえ日本のモータースポーツファンにとっては馴染みの無いドライバーも多いだろう。
ここではGTWC アジアに出場するドライバーを紹介したい。
コンフー・チェン(フランキー・チェン)は中国出身の39歳。
後述のDTMやルマンのLMP1クラスで活躍するなど中国人ドライバーとして多くの初参戦記録を残し道を開いたドライバーである。
今季のGTWCアジアでのコンフー・チェン

コンフーは今年はFAW ファントムグローバルのアウディからシルバーカップに参戦する。
シルバーカップは両ドライバーがプロ(シルバーライセンス)で参戦できるが、35キロのウェイトを搭載する義務がある。
コンフーはブロンズと同じ時間帯を担当しており、経験と速さを活かしブロンズスタートのレース1では常にトップ争いを展開している。
チームメイトのアダリー・フォンも元ロータスF1の開発ドライバーの実力者であり、アジア圏のシルバードライバーとしては最強の組み合わせといえる。
セパンのレース1ではファクトリードライバーのチームを抑え総合優勝を飾っている。
コンフー・チェンのキャリア初期
1984年生まれのコンフーは12歳でカートを始める。輝かしい戦績を収め、2001年17歳でフォーミュラにステップアップ。マクラーレンF1チームの育成ドライバーに選出、フォーミュラフォードから4輪キャリアをスタートさせた。
2003年からフォーミュラルノー2.0 UKシリーズに参戦。
2005年にウィンターシリーズでシリーズ2位、翌2006年にはチャンピオンシップシリーズで8回の表彰台を獲得し年間3位を獲得。
A1GPにも複数年に渡り中国代表として参戦を果たした。
翌年はイギリスF3に参戦。ナショナルクラス年間2位を獲得した。尚、この年の同クラス年間1位はあのセルジオ・ペレスである。
2008年はユーロF3やマカオF3にステップアップするが、良い結果は残せなかった。
DTM&ルマン参戦
2008年、ソルニエ・レーシング(後のオークレーシング)からルマン24時間レースに参戦。中国人初のルマン出場ドライバーとして注目を集める中、LMP2クラス3位と好成績を収める。
2009年はニュルブルクリンク24時間レースにVWシロッコでSP3Tに参戦。カルロ・ヴァンダムらと共にクラス3位を獲得した。
2010年、コンフーは中国人初のDTMドライバーとしてパーソン・モータースポーツから前年型のメルセデス C-クラスをドライブ。
アジア人としても金石勝智以来の参戦となった。
チームメイトはジェイミー・グリーンとスージー・ストッタード。
最終戦が中国上海開催、中国人初のDTMドライバーとして注目を集めたが最高位12位とノーポイントに終わった。
2011年は珠海で行われたILMCでSLS AMG GT3をドライブし参戦。チームメイトは元F1王者のミカ・ハッキネンとデビット・アーノルド。これ以降AMGやアウディでのGT3レースでの活躍が増えていく。
2012年、WEC上海ラウンドにLMP1のレベリオン・レーシングからスポット参戦。2013年には同レベリオン・レーシングの13号車でルマン出走。最高峰クラスでのルマン参戦を果たした。
2015年と2016年にニュルブルクリンク24時間レースに再挑戦。
SP9クラスでアレックス・ユーンらと共にアウディR8 GT3をドライブしている。

近年のコンフー・チェン
近年は名門アブソリュート・レーシングやFAWからアウディR8をドライブしアジア圏の多くレースに出走。マカオGTを始め、GTWCアジアシリーズ等の常連となっている。
現在はファントム・グローバル・レーシングとのジョイント参戦のFAWのドライバーを務める他、ファントム・グローバルのゼネラルマネジャーも務めている。
明るくファンサービスも良いドライバーでパドックでサインや写真を求めると快く応じてくれる。彼の虜になったファンも少なくない。
モータースポーツ史において多くの中国人初を達成してきたコンフー・チェン。
現在F1で活躍するジョウ・グアンユーやWECでフェラーリのハイパーカーをドライブするイーフェイ・イェらもコンフーの活躍が無ければ道は開かなかったかもしれない。
中国のモータースポーツ史において大きな意味を持つコンフーの活躍。GTWCアジアの日本ラウンド最終戦である岡山ラウンドで是非コンフーの走りに注目して頂きたい。



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