近年大きな盛り上がりを見せるGTWC アジア。
ジェントルマンドライバーがメインのレースだが、ヨーロッパのスタードライバーやアジアのトップドライバーが多く来日。
とはいえ日本のモータースポーツファンにとっては馴染みの無いドライバーも多いだろう。
ここではGTWC アジアに出場するチームやドライバーを紹介したい。
久々の韓国チーム、ボルガス・モータースポーツ

今シーズンのGTWCアジアに久々の韓国チームが参戦する。
その名は”Vollgas Motorsports” ボルガスはドイツ語でフルスロットルという意味だ。
GTWCアジアに韓国チームが参戦するのは2018年のインディゴ・レーシング以来である。
今年からGTWCアジアに参戦する同チームの歴史やドライバーを紹介していきたい。
ボルガス・モータースポーツとは?
ボルガス・モータースポーツは2019年に設立された韓国のレーシングチームだ。
同チームのドライバーのキム・ジェヒョンの家族によって運営されているチームで父親がリーダー、ジェヒョンの兄が監督を務めている。
そのためスポンサーの多くはジェヒョンの家族が運営する企業の物となっている。
韓国最大のレースシリーズのスーパーレースの最高峰スーパー6000クラスで活躍。毎年成績が上昇し近年はチャンピオン争いを演じていた。
またJGTC、スーパーGT等で活躍した木下みつひろ氏がアドバイザー等の役職でチームに関与している。
余談だがこのチームのインスタグラムに投稿されている画像や動画はとても凝っていてかっこいいので是非チェックして頂きたい。
コメディアン・レーサー ハン・ミン・クワン
ボルガスのジェントルマン(ブロンズ)ドライバー、ハン・ミン・クワンは韓国でコメディアン、タレントとしての顔を持っている。
西遊記リターンズという映画ではチョン・サオという主要キャラを演じ、自動車番組のカーセンターのレギュラーや韓国版トップギアにもゲスト出演したりと車好きタレントとしての活躍を見せている。
レースキャリアとしては2008年にSNBCレーシングチームというチームからレース参戦を開始。
2010年にGTMというシリーズで自身初の選手権王者に輝いたクワン。
2015年のヒュンダイ・ジェネシスのレースでは予選失格で最後尾スタートという状況にもかかわらず、16台抜きの3位表彰台を獲得する速さを見せた。
その後は韓国最大のシリーズであるスーパーレースなどを中心に活躍、レーシングドライバーとして多くのシリーズに参戦を果している。
エースドライバー キム・ジェヒョン
チームのエースドライバーであるジェヒョンは韓国出身の29歳のシルバーライセンスのドライバーだ。
2007年からキャリアをスタートし2016年から昨年まで韓国最高峰のスーパー6000を戦った実力派。近年はチャンピオン争いを展開しており、22年は2位、23年は3位と好成績を収めている。
プレッシャーを全く感じないのではないかと思わせる程の熱い闘志を持ったファイター系のドライバーとして韓国では有名だそう。
GTWCアジアのタイラウンドは欠場していたが、これはピットでライバルチームのマシンに足を踏まれたことによる負傷が原因であった。
スーパーGT参戦計画!?

ボルガス・モータースポーツはスーパーGTへの参戦を計画したことがある。
2023年半ばに海外挑戦を目指すことを発表し、GT-R GT3でのスーパーGT GT300クラス参戦を目指しニスモと交渉を行っていたが、GT3の経験がないチームへの不安の声も大きく頓挫。

11月にはGTWCアジアへの参戦を目指すことを発表。EBMからポルシェ 911 GT3を購入し参戦に向けてセパンでテストを重ねていた。
今シーズンのボルガス・モータースポーツ

ボルガス・モータースポーツは2024年にGTWCアジア参戦を開始。念願の海外レース参戦であった。
ポルシェ 911 GT3でシルバーアマクラスに参戦。GT300チャンピオン等も参戦する競争力の高いクラスである。
開幕戦から安定した走りを見せており、前回の鈴鹿レース2ではチーム最高位となる表彰台手前の4位を獲得している。
ボルガス・モータースポーツへの期待と韓国モータースポーツの今後

WRCやツーリングカーレースにヒョンデが参戦し、ハンコック等のタイヤメーカーも活躍。着実に成長を続けている韓国モータースポーツ。
GTWCアジアに参戦するボルガス・モータースポーツの活躍は韓国のモータースポーツにとっても大きな刺激になるはずだ。彼らがスーパーGTに参戦する日も遠くはないだろう。そして、ボルガスに続けとGT3やGT4等で世界やアジアを舞台に活躍する韓国チームが現れることを期待したい。



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