第2戦イモラ6時間レース プレビュー/BoP【WEC 2025】

WEC/ル・マン24時間

4/18日金曜日 日本時間18:15から開催されるWEC 2025 イモラ6時間レース。
それに先立ち、今回の記事では大会情報やお役立ち情報を書いていく。

【大会概要】

【大会正式名称】
6HOURS OF IMOLA 2025

【開催サーキット】
アウトドローモインテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ
(通称 : イモラ サーキット)

【タイムスケジュール】 (JST)

4月18日
18:15 – 19:45 フリー走行1回目 (90分間) 
23:00 – 24:30 フリー走行2回目 (90分間)

4月19日
17:40 – 18:40 フリー走行3回目 (60分間)

21:30 – 21:42 LMGT3 予選   (12分間)
21:50 – 22:00 LMGT3 ハイパーポール (10分間) 

22:10 – 22:22 HYPERCAR 予選 (12分間)
22:30 – 22:40 HYPERCAR ハイパーポール (10分間)

4月20日
20:00 – 26:00 決勝レース

BoP(バランス オブ パフォーマンス)

マニュファクチャラー車名最低車重(kg)馬力 (PG前)PWR (PG前)馬力 (PG後)PWR (PG後)最大スティントエネルギー(MJ)給油ラグ(秒)
アルピーヌA4241042705.81.476667.71.5619071.0
アストンマーティンValkylie LMH1051686.81.530686.81.5309000.0
BMWM Hybrid V81042697.71.493686.51.5189071.0
キャデラックV-Series.R1041693.61.501707.51.4719071.0
フェラーリ499P1045690.91.512678.41.5209001.2
プジョー9X81030707.21.456669.01.5409031.2
ポルシェ9631053684.11.539692.31.5219041.0
トヨタGR010 Hybrid1065680.01.566704.51.5129071.2

※小数点以下第三位 四捨五入
※PG・・・パワーゲインの略

LMGT3 AKKODIS ASP 78号車がドライバーを変更

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現在レクサスと共にLMGT3クラスに参戦しているAKKODIS ASPチームだが、78号車のCドライバーを担当しているベン・バーニコートが自転車事故により負傷した影響を受け、AKKODIS ASPは昨年同チームで1年間ドライブした経験を持つエステバン・マッソンを代役に抜擢した。

このフランス人ドライバーは、去年同チームの87号車から1年間WECに参戦した後、シーズンオフに行われたルーキーテストでGR010 Hybridをドライブするなど、トヨタ期待の若手育成ドライバーである。

現在、スーパーフォーミュラ ライツ(SFL/TOM’S)とヨーロピアン ルマン シリーズ(ELMS/48号車vdS Panis Racing)に参戦中であり、今年のル・マン24時間レースにはvdS Panis RacingからLMP2クラスへの参戦が決まっている。
20歳とは思えないほど経験豊富なドライバーのカムバックは、今週末のAKKODIS ASPチームにとって間違いなくポジティブなニュースと言えるだろう。

決勝はまさかの雨予報

今週末のイモラは日曜日に雨が予報されており、昨年同様決勝レース中のピットタイミングが重要になるかもしれない。

【ウェット路面ではLMHとLMDhどちらが優位になるだろうか】

2025年現在のBoPでは、”LMH規定マシンが前輪のモーターを駆動できるのは190km/h以上”
と定められている。つまり、大雑把に言ってしまえば190km/h以下の状態ではLMH規定マシンもLMDh規定マシンと同じ、ミッドシップ後輪駆動で走ることになる。
そのため、低-中速域では規定の違いによる差が生まれることはほとんどない。

では、ウェット路面の状況下において190km/h以上で走行する区間はどのくらいあり、どれほどの差が駆動方式の違いによって生まれると考えられるか。
これについて考えてみることにする。

まず見ていただきたいのが190km/h以上で走行する区間を緑色に塗った上記の画像だ。
見てわかる通り、ターン4・ターン8・ターン10を除いたほとんどの区間が、基本的にダウンフォースやトラクションがそこまで重要視されることのない直線区間である。

ターン4は、ターン3を立ち上がってからターン5に向けて加速し続けるコーナーであるため、4WD状態で安定したトラクションを得ながら通過できるメリットは大きいと言える。
しかし、雨量が増えたりLMGT3のマシンに詰まることによってターン3のボトムスピードが落ちた場合には、ターン4通過時に190km/h未満である状況が出てくる為、LMDh規定のマシンに対するアドバンテージをレース中常に保持できるわけではない。という点にも注意が必要だ。

一方、ターン8・ターン10は高低差のある緩いコーナーではあるものの、トラクションコントロールシステムが搭載されているHYPERCAR規定のマシンでは、フルウェットコンディションでもアクセル全開のまま通過することが可能であるため、この区間で大きな差が生まれることはないと考えて良いだろう。

まとめると、トラクションを得づらくなる程度の雨量であれば、主にターン3からターン5に向けた加速区間において、LMH規定マシンの方が有利であると言えるが、
グリップ力が全体的に大きく下がる程度の雨量になった場合は、駆動方式による差がほとんどなくなると言える。

まとめ

今回の記事では、6HOURS OF IMOLA 2025に向けた大会情報や、役立ちそうな情報をいくつか掲載した。
フリー走行3回目のみではあるものの、Youtube上での生配信もあるため、今週末からWECを視聴し始める方々にも是非ご覧いただきたい。

また、WEC TV公式ページでは、全3回のフリー走行や、予選・決勝中のライブタイミング表フリー走行3回目・予選・決勝中のオンボードが、なんと無料で配信されている。
WECを1から10まで楽しむためには必須と言っても過言ではない魅力的なコンテンツが複数配信されているため、歴戦のレースファンのような方々だけではなく、今週末から興味を持ったようなレース観戦初心者の方々にも強くオススメしておきたい。

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