7年ぶりにWRCのカレンダーに帰ってきたラリー・ポーランドのDAY1が終了した。
この高速グラベルラリーは全体的に速度域がとても高く、5,6速を使うカーブが頻発する。ラリー・フィンランドのようだという意見も多い。
前回ポーランドでWRCが行われた2017年はティエリー・ヌービルが優勝、ヘイデン・パッドンが2位に入り、ヒョンデがワンツーを獲得している。3位にはMスポーツ・フォードのセバスチャン・オジェが入った。
今回注目のドライバーはMスポーツ・フォードから参戦するマーティン・セスクスだ。24歳のセスクスは、初のトップカテゴリー挑戦の舞台として、ERCとして行われた昨年に制したラリー・ポーランドを選んだ。今回、彼がドライブするフォード・プーマ・ラリー1にはハイブリッドシステムが搭載されていない。今季からハイブリッドユニット分のバラストを乗せての参戦も可能となっており、セスクスとMスポーツ・フォードはそのシステムを使用した初めてのチームになる。
タナクの勢い止まらず
シェイクダウンの結果は以下の通りだ。前戦で劇的な勝利を遂げたタナクの勢いは衰えることなく、ポーランドでも健在。最終結果ももちろんトップだが、シェイクダウン1走目から3走目まで、それぞれでもトップタイムを記録しているのが好調の証だろう。
また、マーティン・セスクスのタイムも注目に値する。4回走った恩恵もあるが、パフォーマンスで大きく劣るハイブリッド非搭載マシンでこの順位は見事としか言いようがない。シェイクダウンは低速コーナーが少なく、ハイブリッドの恩恵を受けづらいコース設定であったことも味方しているが、そういった特性のコースではライバルと戦える能力があると既に証明してしまった。
| Pos. | No. | Driver | Co-Driver | Car | SD1 | SD2 | SD3 | SD4 |
| 1 | #8 | オット・タナク | マーティン・ヤルベオヤ | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 2:20.7 | 2:14.0 | 2:12.5 | |
| 2 | #11 | ティエリー・ヌービル | マーティン・ヴィダガ | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 2:23.8 | 2:15.8 | 2:13.6 | |
| 3 | #16 | アドリアン・フルモー | アレクサンドル・コリア | Ford Puma Rally1 Hybrid | 2:24.1 | 2:16.8 | 2:14.3 | |
| 4 | #9 | アンドレアス・ミケルセン | トリスタン・エリクセン | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 2:22.0 | 2:18.3 | 2:15.8 | 2:14.8 |
| 5 | #22 | マーティン・セスクス | リナース・フランシス | Ford Puma Rally1 | 2:23.2 | 2:18.9 | 2:16.5 | 2:15.0 |
| 6 | #33 | エルフィン・エバンス | スコット・マーティン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 2:21.4 | 2:15.2 | ||
| 7 | #69 | カッレ・ロバンペラ | ヨンネ・ハルットゥネン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 2:23.5 | 2:15.8 | 2:15.8 | |
| 8 | #18 | 勝田貴元 | アーロン・ジョンソン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 2:23.4 | 2:16.3 | ||
| 9 | #13 | グレゴワール・ミュンスター | ルイ・ルーカ | Ford Puma Rally1 Hybrid | 2:22.9 | 2:17.2 |
SS1 ミコワイキ・アリーナ
SS1の舞台はミコワイキ・アリーナ。2017年以前のラリー・ポーランドでも使用されていた常設ダートコースだ。ジャパンやアクロポリス、サファリのSSSのような2台が並走するステージで、WRC2クラスではイン側を走る選手の飛ばした石がアウト側の選手に当たり、フロントガラスを破損するシーンも見られた。
ここでもタナクがトップタイムを記録。後続に1秒の大差をつけてラリーリーダーの座を確保する。
2位にヌービルが入る。エバンスとの直接対決を制し、ヒョンデ陣営のワンツー体制を形成した。チャンピオン争いをする3人に次いだのは日本の勝田貴元だ。Mスポーツ・フォード勢の順位は振るわなかったものの、その差は非常に少ない。本格的なラリーが始まる明日以降、高速ラリーを得意とするアドリアン・フルモーに期待がかかる。
SS1 ミコワイキ・アリーナ1の結果は以下の通り。
| Pos. | No. | Driver | Co-Driver | Car | Time | Diff | Int |
| 1 | #8 | オット・タナク | マーティン・ヤルベオヤ | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 1:42.5 | ||
| 2 | #11 | ティエリー・ヌービル | マーティン・ヴィダガ | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 1:43.5 | +1.0 | +1.0 |
| 3 | #33 | エルフィン・エバンス | スコット・マーティン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 1:43.8 | +1.3 | +0.3 |
| 4 | #18 | 勝田貴元 | アーロン・ジョンソン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 1:44.1 | +1.6 | +0.3 |
| 5 | #9 | アンドレアス・ミケルセン | トリスタン・エリクセン | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | 1:44.3 | +1.8 | +0.2 |
| 6 | #16 | アドリアン・フルモー | アレクサンドル・コリア | Ford Puma Rally1 Hybrid | 1:44.4 | +1.9 | +0.1 |
| 7 | #69 | カッレ・ロバンペラ | ヨンネ・ハルットゥネン | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 1:44.6 | +2.1 | +0.2 |
| 8 | #13 | グレゴワール・ミュンスター | ルイ・ルーカ | Ford Puma Rally1 Hybrid | 1:45.2 | +2.7 | +0,6 |
| 9 | #22 | マーティン・セスクス | リナース・フランシス | Ford Puma Rally1 | 1:46.2 | +3.7 | +1.0 |
Day2の予定は以下の通り。日本時間15:45分のSS2 Stańczyki 1から始まり、翌日2:00のSS8 ミコワイキ・アリーナ2で終える。昼は40分間のリグループと15分間のタイヤフィッティングゾーンのみで、サービスはない。SS2,8のStańczykiは全長29.40kmのロングステージ。ここでの順位がラリー全体の流れを大きく左右するだろう。
| SS2 | Stańczyki 1 | 29.40km | 15:45 |
| SS3 | Wieliczki 1 | 12.90km | 17:20 |
| SS4 | Olecko 1 | 13.20km | 18:10 |
| Regroup – Olecko – 40 mins | 19:00 | ||
| Tyre fitting zone – Olecko – 15 mins | 19:40 | ||
| SS5 | Stańczyki 2 | 29.40km | 21:05 |
| SS6 | Wieliczki 2 | 12.90km | 22:40 |
| SS7 | Olecko 2 | 13.20km | 23:30 |
| Regroup – Mikołajki – 30 mins | 6/29 1:27 | ||
| SS8 | Mikołajki Arena 2 | 2.50km | 2:00 |
| Flexi service A – Mikołajki, Hotel Gołębiewski – 45 mins | 2:30 |



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