今週末開催されるFIA-F2選手権のバルセロナラウンド。F2のレースは5月末のモナコ以来約1ヶ月ぶりとなる。そんなF2、バルセロナラウンドの注目ポイントを紹介する。
タイトルを占う1戦?
開催コースであるカタルーニャ・サーキットはF2を2021年を除き毎年開催しており今年で7シーズン目となる。ストレート、高速コーナー、低速コーナーのバランスが良く車、ドライバーの総合力が求められるコースだ。
歴代優勝者
| シーズン | レース | 優勝ドライバー | 優勝チーム |
| 2017 | FR | シャルル・ルクレール | プレマ |
| SR | 松下信治 | ART | |
| 2018 | FR | ジョージ・ラッセル | ART |
| SR | ジャック・エイトケン | ART | |
| 2019 | FR | ニコラス・ラティフィ | DAMS |
| SR | ニック・デ・フリース | ART | |
| 2020 | SR | 松下信治 | MP |
| FR | フェリペ・ドゥルゴヴィッチ | MP | |
| 2022 | SR | フェリペ・ドゥルゴヴィッチ | MP |
| FR | フェリペ・ドゥルゴヴィッチ | MP | |
| 2023 | SR | フレデリック・ヴェスティ | プレマ |
| FR | オリバー・ベアマン | プレマ |
歴代勝者を見ると2017年のルクレール、2018年のラッセル、2019年のデフリース、2022年のドゥルゴヴィッチと後にその年のタイトルを獲得するドライバーがバルセロナを制している。また2019年のラティフィ、2022年のヴェスティはタイトルこそ取れなかったものの、後にドライバーズランキング2位を獲得している。
バランスの良いコース特性をもつバルセロナで勝利できるということはすなわち、低速域から高速域まで得意不得意無く戦えるドライバーであること、そしてしっかり戦えるマシンを仕上げられるチーム力があることの裏返しなのかもしれない。
宮田にも大チャンス
F2マシンがカタルーニャ・サーキットを走るのは、実は今年で3回目である。というのも、1月24日にシェイクダウンテスト、4月23日から25日にインシーズンテストが開催されたからだ。他の多くコースと違い、ルーキードライバーも走行経験の多い状態でレースを迎えることとなる。実際、昨年はルーキーのオリバー・ベアマンがフィーチャーレースでポールトゥウィンを飾った。
今回注目のルーキーは宮田だけではない。今シーズンのF2唯一のスペイン人ドライバー、ジョセフ・マリア・マルティだ。F2昇格後初のホームレースとなるマルティ。昨年のF3バルセロナラウンドではフィーチャーレースでポールトゥウィンを飾る活躍も見せている。今シーズンは開幕戦バーレーンの2レース以来表彰台が遠ざかっているマルティ。母国スペインで流れを変えることは出来るだろうか。
F1初ドライブ!
バルセロナラウンドとは直接関係ないがこの話題も紹介する必要があるだろう。モナコラウンド後の6月6日、オーストリアのレッドブルリンクにて2人のF2ドライバーがF1マシンでの初走行を体験したのだ。
1人目はDAMSルーカスオイルのアメリカ人ドライバー、ジャック・クロフォード。昨年末にレッドブル育成から離脱したクロフォードは今年からアストンマーティンの育成ドライバーとして活動している。今回のテストでは2022年にストロール、ベッテル、ヒュルケンベルグが走らせたマシン「AMR22」をドライブした。2人目はインヴィクタ・レーシングのインド人ドライバー、クッシュ・マイニ。今年からアルピーヌの育成ドライバーとなったマイニは2022年にアロンソ、オコンがドライブしたマシン「A522」でテストを行った。初のF1テストを終え、モチベーションの高まった2人の走りにも注目したい。
モナコラウンド終了後のドライバーズランキング
| ドライバー | チーム | pt | 優勝 | 表彰台 | |
| 1 | ポール・アーロン(R) | ハイテック | 80 | 5 | |
| 2 | アイザック・ハジャー | カンポス | 78 | 2 | 3 |
| 3 | ゼイン・マローニ | ロダン | 69 | 2 | 4 |
| 4 | デニス・ハウガー | MP | 56 | 1 | 4 |
| 5 | ガブリエル・ボルトレート(R) | インヴィクタ | 50 | 2 | |
| 6 | アンドレア・キミ・アントネッリ(R) | プレマ | 48 | ||
| 7 | ザック・オサリバン(R) | ART | 40 | 1 | 1 |
| 8 | フランコ・コラピント(R) | MP | 38 | 1 | 1 |
| 9 | クッシュ・マイニ | インヴィクタ | 34 | 2 | |
| 10 | エンツォ・フィッティパルディ | VAR | 32 | 1 | 2 |
| 11 | ジャック・クロフォード | DAMS | 32 | 1 | |
| 12 | ジョセフ・マリア・マルティ(R) | カンポス | 26 | 2 | |
| 13 | オリバー・ベアマン | プレマ | 18 | ||
| 14 | リチャード・フェルシュフォー | トライデント | 17 | ||
| 15 | 宮田莉朋(R) | ロダン | 16 | ||
| 16 | ジョシュア・デュルクセン(R) | AIX | 15 | 1 | |
| 17 | アマウリー・コルディール | ハイテック | 15 | ||
| 18 | ファン・マヌエル・コレア | DAMS | 14 | ||
| 19 | ロマン・スタネク | トライデント | 13 | 1 | 1 |
| 20 | ヴィクトル・マルタンス | ART | 11 | ||
| 21 | テイラー・バーナード(R) | AIX | 10 | 1 | 1 |
| 22 | ラファエル・ヴィリャゴメス(R) | VAR | 8 |
モナコラウンド終了後のチームランキング
| チーム | pt | 優勝 | 表彰台 | |
| 1 | カンポス・レーシング | 104 | 2 | 5 |
| 2 | ハイテック・パルスエイト | 95 | 5 | |
| 3 | MPモータースポーツ | 94 | 2 | 5 |
| 4 | ロダン・モータースポーツ | 85 | 2 | 4 |
| 5 | インヴィクタ・レーシング | 84 | 4 | |
| 6 | プレマ・レーシング | 66 | ||
| 7 | ARTグランプリ | 51 | 1 | 1 |
| 8 | DAMSルーカスオイル | 46 | 1 | |
| 9 | ファン・アメルスフォールト・レーシング | 40 | 1 | 2 |
| 10 | トライデント | 30 | 1 | |
| 11 | AIXレーシング | 25 | 1 | 2 |
ポール・アーロンを筆頭に多くのルーキーが躍進する今シーズン。昨年タイトルを争ったプレマとART、そして今季タイトル候補と目されていたベアマン、マルタンスが苦戦する一方、昨年1ポイントも獲得できなかったAIXレーシングがすでに2表彰台を獲得するなど混沌としている。バルセロナラウンドを制しタイトル争いを優位に進めるのは果たして誰なのか。
予選は6月21日金曜日22時55分、スプリントレースは22日土曜日21時15分、フィーチャーレースは23日日曜日18時35分にスタート予定。



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