オリジン・モータースポーツが見事なチャンピオンを獲得し閉幕したGTWCアジア。早くもオフシーズンに入ってしまったが、この期間にチームやドライバーへの知識を増やしておこうという趣旨で不定期連載するのがこのシリーズだ。
記念すべき第一回の今回はスン・ジンズ―というジェントルマンドライバーについて紹介する。
ドライバープロフィール

スン・ジンズーは中国出身のレーシングドライバー。
1986年8月2日生まれの38歳。ブロンズライセンスとなっている。主にアウディをドライブしてきたドライバーだ。
2024年9月時点での主なレース経歴は以下のようになっている。
| シーズン | カテゴリー | チーム | マシン | チームメイト | 参戦レース数 | ランキング |
| 2013 | Audi R8 LMS Cup China | Zレーシング | Audi R8 LMS | 8レース | 26位 | |
| 2014 | Audi R8 LMS Cup China | Zレーシング | Audi R8 LMS | 8レース | 25位 | |
| 2014 | GTアジア | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS Ultra | ホーピン・タン | 5レース | 22位 |
| 2016 | GTアジア | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS Ultra | フランキー・チェン・コンフー | 2レース | 19位 |
| 2017 | ブランパンGTアジア | マイルストーン・レーシング | Audi R8 LMS GT3 | フランキー・チェン・コンフー | 11レース | 25位 |
| 2018 | Audi R8 LMS カップ | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS GT3 | 10レース | 4位 | |
| 2018 | 鈴鹿10時間 | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS GT3 | フランキー・チェン・コンフー アダリー・フォン | クラス6位 | |
| 2019 | ブランパンGTアジア | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS Evo | フランキー・チェン・コンフー | 12レース | クラス11位 |
| 2019 | スパ24時間 | Audi Sport R8 LMS Cup | Audi R8 LMS | アンドリュー・ハリアント ジェフリー・リー ヤッサー・シャヒン | クラス10位 | |
| 2023 | GTWCアジア | アブソリュート・レーシング | Audi R8 LMS GT3 EVO II | フランキー・チェン・コンフー | 12レース | クラス22位 |
| 2024 | GTWCアジア | ファントム・グローバル | Porsche 911 GT3 R 992 | ジョエル・エリクソン ジャクソン・エヴァンス ティモ・ベルンハルト | 8レース | クラス25位 |
見て頂けるとわかるように、2023年までアウディR8使いのドライバーとして活躍していた。
同じ中国出身のフランキー・チェン・コンフーと長年コンビを組んでおり、チェンが2024年にチームのゼネラルマネージャーとしてファントム・グローバルに移籍した際に同時に移籍。初めてポルシェをドライブした。
https://lemans-info.com/others/introductions/2024/07/11/3051/フランキー・チェン・コンフーは以前に特集記事を書いたのでそちらもチェックして頂きたい。
2018年に鈴鹿10時間レースに参戦した他、2019年にはアウディR8LMSカップの上位ドライバー達とスパ24時間レースに参戦。GTWCアジアでもお馴染みのジェフリー・リーとアンドリュー・ハリアント、そして今年のルマン24時間レースでGT3クラス優勝を果たしたヤッサー・シャヒンもラインナップに名を連ねていた。
サーキット建設!? レースファン歓喜のカーコレクション!
そんなジンズーは2025年に”Luanzhou International Circuit”(滦州国際サーキット)を開業予定だ。
サーキットは名の通り中国の滦州(らんしゅう)に建設予定で、FIA グレード2及びFIMグレードAサーキットの取得を目指している。
コースは全長5km、高速で流れるようなシーケンスと急激な標高の変化を組み合わせて設計されており、挑戦的でエキサイティング、かつマスターするのが難しいサーキットとなるとのこと。
レーシングトラックの他、1.2kmの国際カートコース、NHRA認定の1.1kmの直線コースも用意される。

ジンズーのドライブするアブソリュートやファントム・グローバルのマシンの他、WECのプロトン・コンペティションのポルシェ963にもスポンサーとして名を出している。
ジンズーはWEC富士のパドックでも目撃されており、今後の動向が注目される。
同サーキットにはコレクションホールが建設予定となっており、そこには往年のマクラーレンのF1マシンや2010年代のDTMマシン、プジョー908等のモータースポーツファンにはたまらないレーシングカーコレクションが展示されるという。
様々な展開が期待される滦州国際サーキット。将来的にバイクレースやGTWCアジア等のGTレース等、今後のレースイベントの開催に期待したい。
終わりに

ジェントルマンドライバーとして、モータースポーツファンにとって非常に興味を引く事業を展開するジンズー。レース好きにとってサーキットを建設しレーシングカーもコレクション、GTレース参戦は理想中の理想の環境と言える。
滦州国際サーキットの開業は中国のモータースポーツ文化の更なる発展に大きく貢献することになるだろう。
ジンズーと滦州国際サーキットの今後の動向に注目だ。



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