オリジン・モータースポーツが見事なチャンピオンを獲得し閉幕したGTWCアジア。早くもオフシーズンに入ってしまったが、この期間にチームやドライバーへの知識を増やしておこうという趣旨で不定期連載するのがこのシリーズだ。
第二回の今回はセティアワン・サントソというジェントルマンドライバーについて紹介する。
ドライバープロフィール

サティアワン・サントソはインドネシア スラバヤ出身のレーシングドライバー。
1969年生まれの55歳、ブロンズライセンスとなっている。
2024年9月時点での主要なレース経歴は以下のようになっている。
| シーズン | カテゴリー | クラス | チーム | マシン | チームメイト | 参戦レース数 | ランキング |
| 2019 | ブランパンGTアジア | GT4 アマ | Team iRace.Win | Mercedes-AMG GT4 | リンゴ・チョン | 12レース | クラス3位 (2勝) |
| 2022 | GTWC アジア | GT3 プロ・アマ | EBM ギガ レーシング | Porsche 911 GT3 R | ライド・ハーカー | 10レース | クラス10位 |
| 2023 | GTWC アジア | GT3 プロ・アマ | EBM ギガレーシング | Porsche 911 GT3 R | ライド・ハーカー | 8レース | クラス24位 |
| 2023- 24 | アジアン・ルマンシリーズ | GTクラス | EBM | Porsche 911 GT3 R | バスティアン・ブース タナート・サティエンティラクル | 5レース | クラス25位 |
| 2024 | GTWC アジア | GT3 アマクラス | EBM | Aston Martin Vantage AMR GT3 Evo | 単独エントリー | 12レース | クラス4位 |
国際レベルのレース参戦は2019年のブランパンGTアジアが最初であるが、遅くとも2016年頃にはローカルレース等で戦っていた事が確認できた。

2019年にブランパンGTアジアのGT4 アマクラスにてGT4デビュー。リンゴ・チョンと組んで鈴鹿レース1と上海レース1で優勝。2位が2回、3位が4回と大活躍。
年間ランキングは数字上3位であるが、最終ラウンドでランキングトップのBMWスタディの木下隆之/砂子塾長のチートブロンズコンビがコンビを分けて参戦して1.2となっており、実質2位と言える。

2022年に復活したGTWCアジアのGT3クラスにステップアップ。ハーカーと共にルマンウィナーのアールバンバー氏のチームであるEBM ギガ レーシングから参戦、ポルシェ911 GT3 Rをドライブ。エントリー台数が少なかった開幕ラウンドのセパンで2戦連続で3位に入る活躍を見せた。

2023年も引き続きEBM ギガレーシングのポルシェから参戦。チームメイトは引き続きハーカーで4ラウンド8レースに出場。
大荒れとなった富士スピードウェイのレース2ではフィニッシュ順位こそ19位と低迷していたが、レース後にセーフティーカー時のピット違反等のペナルティが各チームに出され、まさかの2位繰り上がり表彰台。番狂わせとなった。
また、同年末のアジアン・ルマンシリーズにもEBMからブロンズドライバー枠として参戦。ポルシェスーパーカップチャンピオンのバスティアン・ブースとタイのタナート・サティエンティラクルと共にルマン出場枠を目指し戦った。最高位は11位でポイント獲得はならなかった。

2024年もEBMから参戦。車両は新型のアストンマーティン・ヴァンテージ・AMR GT3 Evoにスイッチ。GT3アマクラスにサントソ1人で参戦となった。
富士のレース2、鈴鹿の両レースでクラス3位を獲得し年間4位。1位と2位となっているガレージ75はタイでコロンボが欠場してポイントを稼げなかったので、実質的には3位と言える。
その他 プロフィール情報
https://www.youtube.com/@setiawansantoso8123/videosサントソはYou Tubeチャンネルを開設しており、10年前からオンボード動画を投稿している。この頃にはスーパーカーでサーキットを攻めていた事が確認できる。最終投稿から6年が経過しているが、チャンネル登録者が増加すればまた投稿をしてくれる可能性も僅かに考えられるので、是非チャンネル登録して頂きたい。
そんなサントソの本業はセラミックブランド”Mass Ceramic”のセラミック輸出業者であるとのこと。マシンに大きくスポンサードされていることから見覚えのある方も多いだろう。
1978年創業の同社はインドネシア東ジャワ州に工場を構え、キッチンやバスルーム、プール用等様々なタイルを生産販売しているという。
インドネシア、マレーシア、シンガポール、韓国等のアジア圏だけでなく、ドイツやイタリア、オーストラリア等世界各国に製造したタイルを輸出しているようだ。
終わりに

インドネシア地元のインタビュー記事でサントソは来期も参戦することを明言しており、継続エントリーは確実と言える。
来季の参戦クラスは現時点では未定だが、インドネシアのジェントルマンドライバーの今後の活躍に是非注目して頂きたい。



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